従来法では大量の下剤を服用していました。
当院では下剤を飲まずに小腸に直接注入できます。
下剤を飲まずに受けられる大腸内視鏡(大腸カメラ)
これまでの大腸内視鏡の検査は腸の中に残っている内容物を全て洗い流す事が必要でした。2リットルもの下剤を飲むのは患者さんにとって苦痛で、非常に大きな負担になってしまいます。そこで、新宿内視鏡クリニックでは内視鏡的洗浄液注入法という方法を行う事で、患者さんの負担を軽減しております。
内視鏡的洗浄液注入法は簡単に言えば、下剤を内視鏡から直接、腸に投与する方法で、これまでの下剤を2リットル飲む治療に比べて非常に負担が軽い方法です。鎮静剤で眠っている間に内視鏡から下剤を注入し、2~3時間後には排便が終わるので、前処置が完了します。直接内視鏡を通じて投与するので、無理な投与にならず、多くの患者さんが楽に前処置を終えられたとの印象を持たれています。
※ ごくまれに、便秘が強い方や大腸の癒着がある方には追加で少量の下剤を検査前に服用して頂くこともあります。
問題となる副作用が起こった事はこれまでに1度もなく、約9割以上の方が次回もこの注入法を選択されています。
デメリット
この方法には1つだけデメリットがあり、1日で胃カメラと大腸カメラの両方を受ける必要があるのです。まず胃カメラを午前中に行い、その後、3時間程の前処置を終えてから大腸カメラを行います。大腸カメラと胃カメラ間には時間が空くので、この間には外出も可能です。紅茶やコーヒーなどの検査に影響しないものであれば摂取も可能なので、朝8時30分にご来院された場合には下剤を注入し、午後12時30分に検査を開始、午後13時には検査を終了できます。検査直後は歩いて帰宅できるので、患者さんが受ける負担は非常に軽くなっています。